/* -------------------------まえがき-------------------------
この投稿シリーズには、以下の要素が含まれる、
または将来的に含まれる可能性があります。
・日常系二次創作
・独自設定
・時代考証という概念の欠落
・季節感が一切考慮されない作中時間
・メタ発言やメタい表現
・キャラクター崩壊
・ギャグ路線
→書いてる人が面白いと思ったこと(面白いとは言っていない)は大体なんでもやる
これらのことを許容できそうにない方はブラウザバック推奨です。
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-------------------------この下から本編------------------------- */
ワンダーランドの大図書館。
遠目にはちょっとした山かと見まがうほど巨大な、城のごとき建造物だ。
周囲には、この世界の中心にして最大のランドマークとして鎮座する大図書館をぐるりと取り囲むようにして、大きな街が広がっている。少なくともこのシリーズではそういうことになっている。
そんな、大きな"城下町"のどこか。服屋にしても、道具屋にしても、飲食店にしても、どこか洒落た趣のある店の並んだ繁華街の一角。
二人の少女がベンチに腰掛けている。
ご存知リトル・アリスとシャドウ・アリス——以下、中黒とか打つの面倒なので皆様が呼びおおせる通りアリスとかシャリスとか書くことにするが、ともかく彼女たちが何処からかテイクアウトしてきたらしい透明なドリンクのカップを持ち、並んで座っているのだ。
その視線の先には——
「今日は"あっち"じゃなくてよかったの?」
「うん、もう飽きちゃったよ。前にも二人で並んだし、イ◯スタに上げた写真もそこそこ伸びたし、何より——」
ここでため息をひとつついて。
「——お茶がまずい」
「あぁー……」
シャリスは紅茶にはこだわるタイプだ。知識も年齢不相応に豊富だし、ひとたびお茶会とあい成れば、あのサンドリヨンにも勝るとも劣らない気品をみせる。
そんな彼女にとって、曰く"業務用の茶葉を業務用の鍋で煮て、牛乳と砂糖を適当に突っ込んだ"お茶の"ようなもの"は飲むに耐える代物ではなかったようで。
「だから写真撮ったあと、ほとんどわたしにくれたんだ…」
「そういうことにゃ。アリスが馬鹿舌の食いしん坊でよかったにゃ〜」
「ば、馬鹿舌っー!?」
「…食いしん坊は否定しなくていいのかにゃ?まぁ、アリスがダメでもミクサにあげれば吸い取ってくれただろうから良いけど……あ!ねぇアリス、あれって……」
二人の視線の先には、"タピオカ"の店。
ここワンダーランドでも流行りのようで、今日新たに開店したこの店舗にも、長い行列が出来ている。
そして、それに飽きてしまったというシャリスの手の中のカップには、頂点に穴の空いた半球状の透明な蓋。今日の彼女の"イン◯タ映え"のお供は、スター◯ックスの新作フ◯ペチーノのようだ。
ふと、シャリスが遠くの方の人影に気づいた。
ベンチの二人と比べて背の高い女性の二人組み。
大図書館で見るフード付きのマントに身を包んだ姿とは違う私服姿ではあるが、"紅い眼鏡"と"眼帯"は、見る人が見ればすぐにわかる。
「ヴァイスと…スカーレットさんだね」
「ヴァイスはなんとなくわかるけど…スカーレットかあ。ねぇアリス、あの二人、面白そうだから観察してみようよ」
「それっておもしろそう!そうしよう!」
かくして始まったアリスとシャリスの人間観察タイム。
その対象が、スカーレットとヴァイスの二人組だけでは済まないということを、彼女たちははまだ知らない。
/* -------------------------あとがき-------------------------
こんにちは。Bussigny(びゅしにぃ)です。
週1投稿を目指しておきながら、1ヶ月半ぐらい空いてしまいました。ご、ごめんなさい!
忘れてたわけではないんです。むしろいつも頭の片隅にあって焦燥感を覚えてました。
死ぬほど筆が進まなかったんです。スカーレットのCRは1個上がったけど(また落ちそう)。
お詫びの印に、第4話も同時投稿しますのでよろしければ。
さて、今回から流行りのタピオカをワンダーランドにも取り入れてみます。
とは言いつつ、メインはタピオカを買うまでの列に並んでるところの方です。
タピオカ屋の行列に並ぶキャストたちのやり取りをアリシャリと一緒に眺めましょう。
並ぶキャストは2人組ペアで、現状8組考えてます。それを1話あたり2組ずつ流してこうかと。
では今回はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございます。 それでは次回までごきげんよう。
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