チームとは言うなれば運命共同体。
互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。
一人が四人の為に、四人が一人の為に。
だからこそ戦場で生きられる。分隊は兄弟、分隊は家族。
嘘を言うな!
なんてことになる前に、皆さん落ち着いてお互いのやるべき事、やれる事の限界について見つめ直してみませんか?
というのも、最近(というより、チームゲーの宿命としてちょくちょくありますが……)他ロールへの愚痴なんかが目に付いたので、改めて自分の意見を纏めてみたいなと思った次第です。
※滅茶苦茶長くなったので、文字色変えてる所だけ追えばまぁ大体掴めるようにしてます。文纏めるの下手くそで申し訳ない
「アタッカーは馬鹿! せっかく作ったチャンスを全く生かさないで、どうでもいいとこにばかり居る!」
「ファイターは怠慢! どれだけ助けてやっても成果をあげられない!」
「サポーターは自分勝手! やるべき事を放棄して自分が気持ちよくなることしか考えていない!」
こんな愚痴を言うあなたも、もしかしたら他ロールから見るとあまり適切ではない行動をしているかもしれません。
前置きが長くなりましたが、そんな訳で「こんな動きをしてくれると他の味方が助かるよ、そんな動きをすると他の味方が困るよ」といった観点から三つのロールについてそれぞれ語りたいと思います。
なお自分も正直そんな強い訳じゃないので、ご意見ご指摘などあればコメントでもTwitterでもくださればと思います。
【アタッカーへのお願い】
アタッカーの最大の役割は攻撃です。「相手をキルする事」「相手を帰城に追い込む事」「味方を狙う敵を排除する事」、目的は多岐に渡りますが能動的に動く事で相手の思惑を破壊するwlwの花形です。
ただ、能動的に動くという性質から非常に判断が難しく、また全てのロールの中で「直接同ロールと戦わない」時間が長いせいで勝ち負けが分かりにくいロールでもあります。
サポーターとファイター、アタッカーの出番を作る二つのロールからの最大のお願いはなんといっても「無駄な行動を少なく、効果的な行動を増やしてほしい」という事でしょう。
その為には「自分が『四人の中の一人』である」という認識が大切です。
あなたが動いている時、相手もまた行動します。あなたが有利を作るという事は、他の所が不利になっているという事です。
あなたが戦っているのは目の前の相手だけではなく、遠方に居る相手アタッカーであったりもするのです。
また逆にアタッカー側が一言言いたい事、負け筋として一番納得がいかないのは「自分がどれだけキルをしても盤面が有利にならない」というものでしょう。
これについては申し訳ないのですが、「キルをしても必ず実力差がひっくり返る訳ではない」と思って動いてもらうしかありません。
特に、サポーターはまだ誤魔化しが利くのですがファイターは実力差が如実に出ます。対面を一度キルしているのに、奥拠点まで折れてしまう。そう言う事も起こり得ます。
「弱い事は罪である」と考えるのならば仕方ないのですが、そうでないのならば出来る事ならばファイターに怒りをぶつけるのは控えてあげてください。「おかしな判断をしている訳ではないのに実力だけで負ける」事はファイターの背負う悲しいとこです。勿論、妙な判断で負ける事もあるのでその場合は指摘してあげるのが大事ですが。
【ファイターへのお願い】
初めに言っておきますが、ファイターの戦いは結構理不尽です。ただ、これは「タイマン勝負のファイターにアタッカーやサポーターが介入する」事がこのゲームの基本であるからです。
人間、嫌な事の方が頭に残るもので「自分が勝ってたのに敵の横槍が来た!」という記憶の方が「自分が負けてる所に味方の横槍が来た」という記憶より覚えているものです。理不尽に思うかもしれませんが、同時に敵も理不尽を背負いながら戦っているという事は忘れないでください。
ただ最上位の人は本当に敵の横槍ばっかだと思うのでそれは申し訳ない。
アタッカーとサポーター、ファイターの戦いに介入する両ロールが動くためにファイターに望む事は「常に退く事を意識して戦ってほしい」という事です。
アタッカーの頁でも述べましたが、ファイターは実力差が出ます。序盤からあなたが圧倒し、押せ押せで奥拠点まで迫る事も珍しくないでしょう。
しかしそのように迫った時、相手アタッカーにあなたがキルされてしまうとどうなるでしょうか。
ファイターの積み重ねる有利はジェンガやドミノのようなものです。キルダメージを積み重ねるアタッカーと違い、ファイターは「奥拠点を折る」という目的を遂げる前にやられてしまえば細かく取ってきた有利は全く意味の無いものとなります。
その代わり奥拠点までたどり着けば勝負を決めるほどの有利を得られます。それだけに突出したファイターは狙われやすいのです。
ファイターがいるべきレーンにいない、という不利は凄まじいものです。経験値で差がつき、レーンの高さで差がつき、それを巻き返す為に多くの時間と中央の人員をを割かねばなりません。
そもそも「先に手前拠点を折って自分の手前拠点を守る」という動きをしていれば得られた莫大な有利を失った事を思えば、落差で言えばこれもまた勝負を決めるほどの要素になりかねません。
ファイターは常に横槍に警戒し、巨人を計算し、リソースの使い方を考えねばなりません。ファイターが攻める時、そこには単純な対面との実力差以上に多くの力が必要です。
逆に、これらの事を心得たファイターが味方に居ればこれほど心強い事はありません。攻めては退き、相手を引き付け、また援護があればそれに乗じるだけの余力を残している――それが中央が求める理想的なファイターです。
能動的に連携するのが難しく孤独にも思えるファイターですが、敵の理不尽と戦えばそれだけ他の部分が有利になります。
【サポーターへのお願い】
自分がサポーター使いな事もあり、正直他の十倍ぐらい語りたいんですが今回は簡潔に行きます。
まず、サポーターとはどのようなロールか。味方を援護するとは言いますが、その大前提は「ファイターと同じように、中央レーンを自分の担当として守る事」です。
アタッカーにとってもファイターにとっても困るサポーターとは中央にいないサポーターです。最も求められている事は「中央を軸に動く」という事です。
これを言うと「中央から絶対に動かないなんて、逆転出来ない!」「二対一をずっと耐えろという事か!」なんて声が上がりそうですが、そのどちらも強要はしません。中央から動いても良いし、二対一に簡単に負けたっていいです。
ただ、「中央レーンの管理は自分の仕事だ」という意識を持ってください。
中央から動くときは常に中央兵士の位置を確認してください。対面に居るはずのサポーターがどこにいるか予想して動いてください。その上で、今自分のいる場所から中央に戻っても兵士処理が間に合うようにしてください。
二対一を耐えられない時は早めに手前を捨ててください。味方に助けを呼ぶタイミングを早め早めに作ってください。味方が適切に動ける余裕を持てるように、状況を伝える事を怠らないでください。
難しい、と感じたでしょうか。実際難しいです。自分もよく判断を間違えてやらかします。
よく他ロールが「中央にいろ」というのは強要ではありません。「サポーターはそもそも難しいんだから、無理に難しい事をしなくてもいいよ。そういった部分は自分達が頑張るよ」という事だと思ってください。
中央レーンの管理という基本を疎かにして得られる有利は、そうする事で起こる不利を覆すほどのものではありません。
「あんまりイライラしないでね」みたいな書き方ばっかの理想論にはなりましたが、大体こんな感じです。
正直な所、ここに書いてある適切な動きをしたからといって勝てるとは限りません。味方が応えてくれるとは限りません。
だけれども、それはその人個人の問題です。
「これだからアタッカーは!」のように全部ひっくるめて敵意を持っていては適切な行動が取れなくなります。結果、勝率とあなたの品位を落としかねません。
アタッカーは、ファイターとサポーターが押し負けていても許して勝ち目を探してあげてください
ファイターは、アタッカーやサポーターの援護がなくとも上手な負け方を探してあげてください
サポーターは、アタッカーやサポーターが上手く動けていなくても信じて支えるための動きをしてあげてください
自分だって実践しきれておらず味方に怒ったりとかわりとよくしていますが、心掛けるようにはしています。特に、無駄な敵意だけは持たないように気を付けています。
お互いを尊重して気持ちのいいゲームがしたいですね。