メイド・マリアンが発表された際、ネットでの反応は今でもよく覚えてます。
「褐色ダークエルフじゃねえのかよ!!!」
って……。
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メタ的な観点では正統派エルフ(色白金髪、穏やかな性格)がロビン、
そのアナザー、いわゆるダークエルフ(褐色~暗褐色、好戦的な性格)が
マリアンという位置づけなのでしょう。
ただ設定資料集第一弾を見ると、実はロビン・シャーウッドというキャラクターは
純血エルフでないことが分かります。
っていうか定義によってはエルフですらない可能性もかなり高いです。
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シャーウッド仲間のソウルのイラストを見ると、
小人族のマッチは丸耳、ドワーフのリトル・ジョンはやや尖った普通の耳です。
ライオン王はライオンでした。
この世界における「人間族」の耳の形に関してはこれだ!と断言できない。
常識的に考えればたぶん人間族の耳は丸いと思うんですが。
Wikipediaで「英国のエルフ」の項目を読むと、いわゆる妖精・精霊・ゴブリン的なやつと「エルフ」は
この地域では特に区別されていない、という記述がある。
なので母親が先代の精霊ドライアードであり
精霊の血を半分引いているロビン・シャーウッドは広義でのエルフと定義することはできます。
ただどっちにしても父親が人間である、と明言されている以上、
どうやってもロビン・シャーウッドはハーフエルフ止まりでしょう。
「WLWロビンフッド世界におけるエルフの姫(→純血のエルフ)であるマリアンは暗褐色系の肌」
という事実が残った。
なのでたぶん「WLWロビンフッド世界におけるエルフ族は暗褐色系の種族」と言っていい。
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そして私は疑問に思った。
一般に日本のファンタジーRPGなんかで出て来るダークエルフって
何か暗いところとか魔界とかに住んでそうなイメージがあるが、
WLWロビンフッド世界のエルフ族ってどう暮らしてるんだろう。
そこでサブカル方面に詳しい友人に聞いてみた。
「ダークエルフってどこ住んでるんだ」的なこと。
・北欧神話のデックアールヴ(闇の妖精)に起源を求めると、こいつらはいわゆるドワーフにあたるのでその流れから洞窟や地下に住んでることになる。
・D&Dの凶悪なエルフとしてのドロウに起源を求めると、こいつらは闇の勢力として描かれることが多いのもあり地下世界や危険な森の奥深くに住んでる
・ただのエルフ亜種としてのダークエルフだと、純エルフと対立したなどの理由からやっぱり森の奥深くに住んでたりする
・更に近年だとぶっちゃけ普通にエルフと共存してたり町中に住んでたりする
このへんの話に興味があるなら「リョースアールヴ」「スヴァルトアールヴ」について調べると楽しいそうですがまだ調べてません。
「妖精学大全」ってプレミア本もすごくいいらしいです。読んでません。
なんか「エルフ」の定義まで迫って詳しく教えてもらえたのでこっちゃこっちゃしてましたが、
・ドワーフはドワーフ族のリトル・ジョンとかがいるので1個目の方向性はなんか違う。
・WLWにおける童話が闇の軍勢との戦記である、という位置づけを考えると2個目も違うだろう。
・WLWロビンフッド世界に純エルフ=ダークエルフなので3個目も微妙だろう。
結論:起源とかまで求めると逆にどツボだこれ!!!
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ということで別方面でアプローチしてみた。
設定資料集のメイド・マリアンの「大切なもの」の項目に「夜を射抜くこの目」とある。
また9月チャットでは「月の光が標的を教えてくれる」とか
7月チャットで「今日は月の人も見えそうだな!」(……ツクヨミが視えたりするんだろうか)とか言ってる。
WSでも「どこにいようが何をしようが、全てあたしの手の中だ!」って言ってる。
もう好き、台詞聞いてるだけで幸せ。
これらの項目から「暗闇でも見える視力」をマリアンは相当誇りに思っており、
また逆説的に一般的なエルフ族はこの視力を持っていないことが推定される。
洞窟とか地下で暮らしてて、暗闇で目が効かなかったらそれ相当致命的じゃないか。
モグラみたく、視力は皆無だがそれ以外の感覚が優れている、という考え方もできなくはないが
マリアンの視力以外の感覚機能はチャット台詞とか見る限り
そこまでずば抜けてると言える要素が見当たらないのでこの説は微妙である。
なので、WLWロビンフッド世界のエルフ族って、
見た目は暗褐色の肌をしておりいわゆるダークエルフであるけども、
その生態はむしろ一般的ないわゆるエルフに近いっぽい。
また精霊とかエルフという単語の語源レベルまで話を戻すといつまでも終わらないのだが、
トールキンの「指輪物語」派生のエルフを想定した場合には
たぶん美しい森の奥深くに館を構えて住んでいるのだと思われる。
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そういえば思ったのだが映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズは
映画館で見た記憶が●●生にまで遡るのでもしかしたら若いWLWプレイヤーは見たことがないのかもしれない。
すべてのファンタジー作品の原典とも言える「指輪物語」を最強の布陣で映像化した
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズはマジで最高なのでぜひとも見てもらいたい。
CG技術なんかはさすがに10年以上前なのでいくらか古臭さはあるが、それを補ってあまりある映像美。
あれでエルフ族のお館様であるガラドリエルの登場シーン見てくれ、
こんな感じで装ったマリアン見たらそら少年ロビンは一目惚れするわって感じでうっとりするから。
あとオーランド・ブルーム演じるレゴラスってエルフの青年がかっこいいから。
最後は思いっきり話が逸れたが、これにてマリアン談義を終了とします。
CRは23で足踏み中というかVer3からあんま入国できてません。