ことの発端は僕が何気なく発したつぶやきから始まる、ある人物とのやり取りである。
僕「やはりガイジ吉備津を越えるのは……技を超えた純粋なるパワー!(全盛期餅グレーテルうぉーみんぐ+きゃんどる)」
H田おじいち「お菊 火鼠 餅 ねずみ衣装 うぉーみんぐで圧倒的ゾンビ力を見せ付けていけ」
僕「リザーブに(対シュネークソビルドの時採用した)お菊があるしあと3枠確保してワンチャン」
本Dおじいち「この前試したときずっと1:2してたけど全然死ななくてしゅごかった」
僕「スピードはないけど一生死なない。死なないってことはつまり勝つ。そういうことか……」
本田おじいCHI「俺は帰らずとも全回復。だがお前は帰らねば回復できん。さあ "相打ち"しようぜ? って感じだった」
この何気ない会話はここで終わるが、僕はこの内容をずっと反復していた。
全盛期の餅グレーテルリンちゃんは、確かに不死身といえる性能だった。ゾンビ状態で這いずり回り、後ろに到達すればきゃんどる。壊れたらまたきゃんどる。一生奥拠点と城を往復し、対面ファイターの血管をブチギレさせていた。
あのときのリンちゃんは、確かに無敵だったのだ。
そして、それゆえのうぉーみんぐの苛烈な弱体化修正だったのだが。
しかし、僕はある"可能性"をこの会話から感じ取っていた。これはヒントだったのだ。
全盛期のリンちゃんを再現できさえすれば、全てのファイターの頂点に立てる。
このことに気がついた僕は、すぐに本田おJIいちのビルドを精査しなおした。
お菊 火鼠 餅 ねずみ衣装
おじいちには申し訳ないが、どう精査しても
このビルドが強いとは思えなかった。まずグレーテル全盛期のほうが回復力が高い。当たり前だった。ついでにいえばMP回復力アップもグレーテルにはついてくる。
クソビルド、あっという間に頓挫する。
悔しかった。
僕の構築力では神の領域には進入できなかったのだ。
このおじいちとの会話をしていたのは
仕事中だったので雑念を払って作業に再び専念していると、お昼休みになった。昼食を終え、僕は30分ほどの浅い眠りについた。20~30分ほどの浅い昼寝。これが僕の日課になっていた。
ガイジ吉備津にリンちゃんは勝てないのか……。そう、僕は無念をかみ締めながら眠りについたのだ。
「ふっ……吉備津を倒すなど、簡単なことだぞ」
「当然よねっ!」
「だ、誰だ!?」
「吉備津など、ドローショットの射程外からストレートショットを当てればいいだけだ」
「それなら、MP2でドローショットが撃てても関係ない。やる気がある限り、いくらでも戦えちゃうんだ!」
「そ、そんな無茶なことを! はっ、その台詞回しとステータス。まさかお前たちはおばっ……」
「とうっ!」
「う゛っ!?」
「ふっ……世話を焼かせる」
「あら? 気を失っちゃった? 気を失っている殿方も、また一興……なんつって☆」
「……時間だ。 時は今、運命とともに動き出す 」
「はっ……。い、今のはいったい……?」
……それはまさに、白昼夢だった。
”天啓”と呼ぶものかもしれない。無茶なことをいっているように見せて、おば……お姉さんたちは僕にヒントを与えてくれていたのだ。
そして、僕はそのヒントにすぐ気がついた。
リンちゃんには、グレーテル時代以外にも全盛期があったじゃないか
と、いうことに。
そう、つまり
この時代である。
確かにこのストレートがあれば、吉備津がいかにDSを連射できても差し込みは容易だろう。
話を総合すると、こうである。
全盛期のストレートを持ったリンちゃんを作る
=勝ち
それは対面吉備津に限ったことではなかった。サンドリヨンでもシャドウ・アリスでも大聖でも同じである。圧倒的射程とダウン属性のストレートに、近づくことすら敵わないだろう。
ビルドコンセプトは
長い茶番を経て決まった。
後は、コンセプトに沿って作成するだけだ。
1.クソビルド作成編
クソビルド、頓挫しかける。
いきなり何言ってんだと思う方も多いかもしれないし、当たり前だろと思う方も多いかもしれない。
そんな都合よくストレートの射程が伸びまくるアシストなど存在しないのだ。
思いっきり二つとも弱体化されたばかりだし……。
不可能は不可能のままということか。
はぁ、全盛期のストレートさえあれば吉備津やサンドリヨンなど、まるで
狩りをするように楽々と倒せるというのに。
ん? 狩り……? 狩りといえば……
狩りの時間だ!
ここに女神がいた。そう、簡単なことであった。
アシストで全盛期のリンちゃんを作れないなら、スキルで作ってもらえばよい。
ということはすなわち
味方にマリアンが来たときに全盛期のリンちゃんになるよう、アシストをリザーブに仕込んでおく。
ここまで思い立ったとき
あとは
すらすらと
ビルドが
浮かんでくるのだった。
2.クソビルド、爆誕編
こうしてクソビルドは完成を見た。
是非とも目に焼き付けてほしい。
これが全てのファイターの
頂点に立つビルドだ!
(ビルド名:全盛期リンちゃんwithマリアン)
さっきすらすらと浮かんでいた連中はどこへ?
だがとりあえずこのビルドの説明をしていきたい。まず恋弓とラファータだが、これは説明不要だろう。威力とスピードが欲しかっただけだ。
左の二つは当然弾速である。
なぜ弾速が必要なのか?
それは味方のマリアンにハンターブレスをもらう、もしくはもらいにいくと対面に
射程が伸びたのがバレるため、警戒をしていても不可避の一撃を叩き込もうという企みなのだ。
これだけ弾速を盛れば、まさしくジャストウィッシュと専用アシストが発動したアシェンプテルのようなストレートを繰り出してくれるだろう。
3.クソビルド、落とし込み編
さて、完成したかに見えたクソビルドだが、ここでひとつどうしようもない問題が発生する。
こんなビルドをしたリンちゃんが来たら味方は不安しかない。
まだ前回
のクソビルドは対面シュネー用に練られたもので、見た目はやばくとも対シュネーに”だけ”採用していき、勝てばOKなのだが、今回は
マリアンが味方に来たら何が相手でもとりあえずこれ、といった形でビルドが変わるため全てに勝てるわけがないのだ。それに状況的にマリアンからバフを受けられない可能性もある。というか、
僕がマリアンだったらこんなビルドを考えるリンちゃんにはバフをあげたくない。
正直、僕はこのあたりで吐き気がするくらい悩んだ。
試してみたいクソビルドを、己が欲するままに試すのか。それとも、味方の視線を気にして引っ込めるのか。
こんなビルドをしたリンちゃんが現れたらまず間違いなく
「
はぁ……宇宙人かよ……」
と溜息をつかれたのち、ツイッターに名前ごと恥ずかしいビルドの画像を貼られること不可避である。
そこで僕は必死に考え抜き、
ビルドを落とし込むという発想に行き着いた。平たくいうと、もっとリンちゃんらしくするのである。
まず、このビルドには明らかにノイズがあるのだ。それは……
こいつらである。
こいつらをリンちゃんらしくする。そうすれば完成なのだ。
今リザーブをいじっているので少々お待ちいただきたい。
できた。
完成である。マグス以外は青いからリンちゃんっぽく見える。
なんだか怪しげな首飾りが入っているが、王帽で下がったHPをどこかでリカバリーしないと明らかに少なすぎたので髑髏の首飾りに白羽の矢がたった。
髑髏の首飾りはサポーター専用だが、上がるステータスがリンちゃんにとって有用アシストなのでどうか見逃していただきたい。
4.クソビルド、実戦を諦める
またかよと思われる方もいらっしゃると思うが、
またなんだ。すまない。
いや、言い訳をさせてもらうとリザーブには仕込んだ。仕込んだが
マリアンがこなかった。それだけだ。
正確には1度だけきたのだが、
サポ2だったので端にいった。
最初はマリアンしか見ておらずそれはもうウッキウキでクソビルドを組んだが、味方に魚がいることに残り3秒くらいで気付いて大慌てで直した。危なかった……
相変わらずリザーブには入っていると思うので、
このクソビルドを見かけたマリアン使いの方はできればバフをかけにきてください <(_ _)>
では、良いワンダーライフを。
フレマでやれ(無慈悲)
たのしそうw
文才あると思った。(小並感)
コメントありがとうございます(かたじけなしスタンプ)
まだ全国で試せていませんが必ずや光の速さのストレートを繰り出していきたいです