329

キャストのイメージ香水を見つけよう!その3 ~マグス・クラウン~

by
(^p^)ウワー
(^p^)ウワー
[はじめに]

ここで紹介する香水は、キャストから香る匂いだけでなくそのキャストの物語にも着目し、
キャストの魅力やストーリー性を感じさせるようなものとなっております。
試行錯誤しながら選びましたので是非最後までご拝読ください。





[注意]

匂いの感じ方は千差万別であり、私が受けた印象とは違うものを感じる方もいらっしゃると思われます
というかそちらの方が多いかもしれません。
その場合はこの記事をあくまで解釈の一つとしてお楽しみください。
また、実際にお店に足を運ばれる機会がございましたら
ぜひ自分の解釈と合致した香水を探してみて下さると嬉しいです。





[キャスト]

マグス・クラウン(ハーメルンの笛吹き男より)

〜概略(wiki引用)〜


ハーメルンの街はネズミの大量発生に悩まされていた。
そんな時、カラフルな衣装に身を包んだ笛吹き男が現れた。
街の人たちは彼にネズミ退治を依頼し、報酬を払うと約束、男は笛でネズミを操り、溺死させた。
しかし街の人たちは彼に報酬を払わなかった。
男は一度は街を去るが、その後笛を操り、街中の子供たち(歩行関係で不自由のあるものを除く)を攫い、彼らは二度と戻らなかった。
あらすじだけをひも解けばヴィランの如き所業であるものの、恐ろしいのはこれが「史実」として記録されていること。
街にネズミが現れ消え、そして子供、もしくは若者もまた多数消えたという事実は今も残っている。
だが、消えた子供達がその後どうなったかは様々な説がある。
神筆で描かれた彼は、子供ではなく、それより小さい兵士を操るクラウン…道化師として登場した。
マグスという名は魔術師を意味する。
小さきものを自在に操る笛男の正体は魔術師であったという説もあり、魔法を使う道化師とわかりやすいネーミングだ。
とはいえワンダーランドの彼は魔法使いを通り越して悪魔めいた一面も見せているが。

一説には少年十字軍に関連した事例とも言われており、さらわれた子供達は、実は徴兵された少年兵という説がある。
そうなると彼はそんな子供たちの指揮官である。
笛を使い兵士を鼓舞し、敵兵士を戦慄に貶める。指揮官としての姿だ。
子供に語りかけるような、一見優しくも胡散臭いチャット
そして「戦争は一人で成り立たない」という台詞はそのような性質をあらわしてのものか。

しかし道化、悪魔を自称し、やる気があるのかよくわからない態度ではあるが、その本質は、不義理を恨む仲間思いの青年。
おちゃらけたチャットの中に「厄介事を見逃せない」「仲間をコケにする奴はイヤ」といったものがある。
ハーメルンの笛吹き男がさらった子供たちの正体は、新天地を求めた若者達という説がある。
事実この時期の村は、そんな彼らが開拓したものだという説も存在する。
その場合、彼の正体は開拓者たちのリーダーという事になるだろう。
夢と希望を求めた若者たちを率いて多数の村を作り上げた彼を待っていたのは、「子供をさらった道化師」という悪評であった。
報酬を払わなかった、つまり正当な評価をしなかった人々を見て、彼は、「本物の悪」を見たと嘯く。
ならば人々の恨みが、自らが「さらった子供達」に向かないよう、自ら悪魔となり道化師を名乗ることにしたのかもしれない。
そして彼は今日も旅を続ける。二度と帰ることのできない、戦いの旅を。



マグス・クラウン -キャラクター概略より





[香水]

ロストイントランスレーション ¥14,850
50ml
ー Maison Matine

トップ:クリーンアコード、バイオレットリーフ、ジュニパー

ボディ:ローズウッド、ブラックペッパー、ホワイトティー

ベース:パチョリ、ドライウッド、タバコ、レザー、クラウディムスク



[香水説明]


混乱と狼狽。全てのランドマークが消え去り、誰もが未来を恐れた。残りの人生の最初の日。完全なる迷走。じっと立ち止まり、目を凝らして心を落ち着ける。明日はまた違う日がやってくる。新たな世界の到来への覚悟。



[何故この香水を選んだか]

この香水は数年前から続くパンデミックを題材に作られたものです。なかでもこの「ロストイントランスレーション」はパンデミック直後の混乱と焦りをあらわしており、物語で登場するネズミで溢れたハーメルンの街を感じられます。なおかつ時間が経つと色濃く現れるレザーのビターな香りは、既に子供がいなくなった街の印象を受けストーリー性を感じられるはずです。

また、マグス・クラウン自身に着目したときに感じられるのは「彼の外面と直面した大人の醜悪さ」でした。
吹き付けた瞬間は少し騒がしさを感じる香りですが、すぐにパウダリーな香りに変わります。親しみやすさを感じさせる人となりがあらわれていますが、ビターな香りに変わると彼が直面したであろう大人の醜悪さを香ることが出来ます。どこか爽やかさ、軽さを感じるレザーの香りは約束を簡単に反故にしてしまう大人たちの内面も感じられるはずです。





[あとがき]

おそらく私が一番好きな香りです。
レザー感がたまらないのですが、紙(ムエット)に出されたときと肌につけたときでは香り方が結構違ってくるのもポイントが高いです。
肌に乗せたときの方が落ち着いた感じがあります。

あらゆるキャストが混乱と焦燥を内包していると思いますが、一番合致しているのがマグス・クラウンでした。
超然的な彼にこの香りは大変マッチしているのでぜひ嗅いで頂きたいですね。

この香りは激しく好みが別れることはないと思うので普段使いにもオススメです。気になった際は10mlからでも、いやメゾンマティンのディスカバリーセットでも良いのでぜひお試しください。(販促)

あと公式がキャストフレグランス出してくれたら嬉しすぎるのでご検討のほどよろしくお願い致します。

では。
作成日時:2024/07/13 15:51
コメント( 0 )
コメントするにはログインが必要です
シェア