「お疲れさん!あ、貴方と組んで戦える日がこんな早く来るとは夢にも思わなかったぜ……!
3勝も……本当に感謝するぜ!」
「んむ、いやあなまら楽しかったべさ!今日はありがとだべー」
「何時かラピスの戦場でまみえる日を楽しみにしておりますよ、ピーター」
「お疲れさまやで。あ、動画撮影はよくわからへんけどオッケーやよ」
よくわからないのはよくわからないが、やったぜ!と内心強めのガッツポーズをする悪童。
ルビーピーターの少年は、憧れのドロシィを始め尊敬するシグルドリーヴァと親しい先輩ユクイコロに囲まれそりゃもう散々足を引っ張った筈なのに心は未だ浮かれていた。
「護ってくれて本当にありがとうな、シグル!」
「本来の役割ではありませんが、上手くいって良かったです。
足があるというのはあまりない経験ですから、楽しかったですよ」
4人協奏。ピーターとシグルドリーヴァは二人で中央を務めていた。
──そう、アタッカーは不在。いや、それだけではなく。
「マリーはやっぱキツいかもしれへんな」
「そんなら次はわーがいくべー」
「ドルミはまあまあやれると思うで。シャリスは案外やれるな」
「リンはわーもしんどかったべさー。うぉーみんぐで遅延されっとなんもないなー」
「サンドリヨンはレベル4までやな……ドレスは流石に無理ゲーや」
「……」
「……」
「凄すぎます、ね……
よくわからないキャラ対が出来ていく様を見ました」
「聞く分には新鮮でおもしれえんだが、何だか……すげえな」
顔を見合わせ感嘆とも取れるため息をこぼすピーターとシグルドリーヴァ。
視界の向こうでユクイコロとドロシィがレーン選択だの、自分は誰対面の方がやりやすいだの意見交換している。
出てくるのはファイターの名前ばかり──そう、彼女たちは自らファイターに端レーンで挑みに行ったのだ。
「二人とも、またお誘いすると思うからその時はよろしくだべー」
「おう、次はもうちょっと確り留守番するからよ!」
「あなた方の為に戦う事は、とても心地よいものでした。ええ、是非にまた」
協奏ユニット名にして──サポーターの休日。
「次はもっとうちの方にもおいでや、ライオンあげる準備はしとくでー」
「ジャッジは当て得だったなー、闇吉備津をたくさん転がしてるの良かったべー?」
「ブリキが機能不全になっていたのが功を奏しました、キルまで取れるとは思っておりませんでしたが」
何時しか来る"また"の機会を語らう様すらも、眩しくて。
アタッカーの代替わりを務めたパートナー、シグルドリーヴァが立ち回りに関してユクイコロと話し込むさまを見ながら。
ピーターは暖かなこころの温もりに目を細めた。
「……次組むときは、成果を見てくれって言える立場になるからな。
ちゃんと胸を張って、この白い服を着てお前達の隣に立ってみせるからよ」
今は未だ、晴れの日にしか着る勇気がない褒賞の白い服のマフラーをそっと外しながら。
少年は麗しき先輩たちに誓うのだった。
* * *
ユクイコロ[グレイ]様
シグルドリーヴァ[ハル]様
ドロシィ[むっく]様
ピーター・ザ・キッド[烏兎]
お三方とも本当に有難う御座いました!!!遅くなりましたが、どうしても想い出を形にしたかったのでこのような形で失礼いたします!