前置き
その1
この記事は非常に、非常に長い文章で構成されています。その文章全てが「ジュゼすき」に一貫しており、そういった偏愛的な感情に耐性のない方は読んでしまうとドン引きします。
いわゆる『怪文書』です。苦手な方は今すぐページを閉じることをお勧めします。
その2
この記事を作成するに至った理由ですが、過去に作成した、ジュゼが上方修正されず不人気キャストの道を辿ることを嘆いたネガ記事『どうしてジュゼは弱キャスト扱いを受けているのか』(現在は非公開)に関係します。この記事は約8700文字でしたためているのですが、この文字数はジュゼにまつわる文章量では最高値で、個人的にはそういった内容の記事がトップに据えられてしまうのが不名誉なことでした。
また、即席で作った
推しキャストの記事もすべてを表現するには程遠く、改めて記事作成の機を窺っていました。
そしてもう一つの理由として、一度この手で『怪文書』を作ってみたいという気持ちがあったからです。どういう基準で怪文書とするかを前置きに書くのは野暮なので、あとは本文を読んでいただきたい。
それでは、実装当初から使っているプレイヤーの目線より、ジュゼというキャストについて、余すことなく文章化していきます。
目次
- ジュゼ使いになった経緯
- 設定資料集から見るジュゼの生い立ち
- ジュゼとパピールの共通点?
- ジュゼの魅力
- 成長性から来る子供らしさ
- 狂気性の裏に見え隠れする本音
- 狂気キャラとしての考察
- ジュゼのことをどう思っているか
- バトルにおけるジュゼの魅力
- 成長性から感じる主人公らしさと大器晩成型のジレンマ
- ステキャンへの言及
- スパスラ型への言及
- 圧倒することの快感、中毒性
自分がジュゼを使うようになったきっかけは大したことはなく、それまでマルチにやりすぎて銀筆だったから「次に出るキャストをやりこもう」と決めた結果がジュゼであり、三日坊主になりがちな性格の割に本キャストとして定着した、というもの。
ちなみに銀筆の注釈をすると、2016年春以前のランク分けではAA2、そこから2018年まで銀筆だった。当時の査定ではAA2の人はルビー、もしくはダイヤの実力分けあたり。
定着した理由は恐らく、以下の理由が上手く合わさったから。
野郎より女の子キャラの方が好き。
ロールはアタッカーが好き。
近づいて高火力で叩き込むのが好き。
逆に、ジュゼを語る時によく見られがちな以下の要素は加点対象にはならなかった。
人形、球体関節
ボクっ娘
狂気、残虐性、ヴィラン気質
CV水瀬いのり
ただし、自分は好きなキャラはどんどん好きになっていくタイプだから今ではどの要素も気に入ってる。特にギザ歯がストライクに変化してしまった。
ドラマCDと設定資料集で描かれたジュゼの生い立ちもいい感じ。
これは過去にも言及したことがあるけど、ジュゼは最初にヴィランとして登場してからプレイアブルキャストになったという、特異な経緯が結果として他のキャストにない味わい深さを生み出しているのではないかと思っている。
たとえばサンドリヨンでも吉備津彦でも、他キャストは『それぞれの童話の中で経験を積み、完成した姿』としてワンダーランドウォーズに参戦している傾向がある。けどジュゼは物語を破棄未遂、ヴィランとなり封印されていた過去が示すように『未完成の存在』であり、ワンダーランドウォーズで現在進行形の絶賛成長中でもある。これはストーリーモードを持たないアケゲーではかなり特殊だと思うし、自分がアニメ監督か何かならジュゼを主人公ポジに据えると思う。
ジュゼの魅力のひとつにこういった特異な生い立ちがあるが、具体的に触れると、時間軸を操る火遠理が絡んでいて、まあまあ複雑なので簡略化した説明を以下に。
創聖者カルロ「闇の軍勢に勝つために戦闘のプロ欲しいな……破壊が大好きなキャラ作るか」
〜ピノッキオの冒険〜
とある人形師がジュゼを作りました。人形師はジュゼが何かを壊すたびに褒めて伸ばします。ジュゼは破壊=いいことだと認識します。
ある日人形師が出かけたので、ジュゼはいろんなもんをぶっ壊しながら探しに行きますが、外の世界を知らないジュゼは途中で獣人に騙され拉致され売られて分解されたり耐久テストされたりします。
なんとか耐える日を送るジュゼ。同じ施設に招聘されてた人形師とばったり出会うと新しい人形をこさえてて、用済み感を出されます。ブチギレたジュゼは破壊の限りを尽くして全部更地にしましたとさ。
カルロ「……作ったはいいけど、実体化したジュゼが荒れすぎてて制御できん。やり直そ」
カルロ「まあ、こんなもんでいいだろ」
〜ピノッキオの冒険 改〜
とある人形師がコッペリアを作りました。一応戦闘マシーンですが、人形師は愛情をたくさん注いで育成します。
人形師が家を空けて外の世界には行きますが、騙されることもなく、優しい人ばっかりと出会い、いい感じに愛されて、人形師と再開するとなんかこっちが闇堕ちしてましたが、コッペリアの愛と勇気パワーで救出。みんな仲良く暮らしました。めでたしめでたし。
ジュゼ「は?なにこれ。ボク全否定じゃん。
信頼してるハカセ以外からボコボコにされて、そのハカセからも最終的には裏切られてさ、
けっこーつらい思いしてここにいるんだけど。やっぱナシーで丸々ボクを消す気?…ふーん。
じゃ、オマエが死ねよ」
wlwでは絶対タブーの創生者殺しが起きます。
コッペリア気まずいだろうな……
カルロと友人だった宿禰が動きます。
『自分の成長』を生贄に捧げ、宝具・玉手箱を召喚。玉手箱の中にジュゼの本と玉手箱のプロ火遠理の本を入れ、時を戻します。
人形師が家を空け、ジュゼが探しに行くところまでリセット。家を出ると火遠理とオトが「ついていっていいかの?」と仲間入りします。
いろいろ壊したがるジュゼを、火遠理はその都度止めてダメだと教えます。ジュゼを騙しに来るワンコロ共も火遠理が撃退します。
世界線が変わってプレシデンも騙しに来ますが、これも阻止。プレシデンとはなんやかんやいい関係になります。
ジュゼは殺戮マシーンながら火遠理の教育あっていい感じに成長しますが、肝心の人形師がジュゼをいらない子認定し、ブチギレルートに入ります。
火遠理はやむなくジュゼを封印。ピノッキオの冒険は禁書指定を受けました。
ゲームに登場するのは完全闇堕ちルートではなく、火遠理介入の分岐を経たジュゼです。
闇の純度が低いのか、ヴィランとして登場したジュゼは神筆使いを前にあっさりやられます。
しばらくして、ジュゼはキャストとして登場。
創生者達にはまあまあ警戒されていますが、このジュゼは火遠理の教育あってそこまで絶望はしてないのでのびのび過ごしてるみたいです。
ジュゼをぞんざいに扱うワンコロとか人形師は闇の軍勢がちょっかいかけて悪い奴に仕上げたところがあるそうです。
ただ、最初のルートはシンプルにカルロの調整ミス。ジュゼの逆鱗に触れる改変もミス。キレたジュゼと戦える自信があったんだろうか。
以上のまとめはTwitterにあげたこともあるので、見覚えがある人もいるかもしれない。
こういった、物語を超越した図書館でのやり取りがバックボーンとして存在するのはジュゼの周辺か、錫の兵隊たちくらいなので、ジュゼの深みを考察する時は欠かせない要素となる。
また、設定資料集にはジュゼをたぶらかし実験場に売り払うクソ犬共などは、闇の軍勢が入れ知恵をしたという旨の解説が書かれている。創世者が作った本の登場人物に接触できるとは、いったい闇の軍勢とはどういった存在なのか、どこまでキャストに介入が可能なのか、ジュゼを通すことで考察が深まるかもしれない。ただ今回はジュゼのこと以外の考察は文字数の都合上収まりきらないので、割愛する。
同様の理由で、パピールのことも詳しく解説したいのだが割愛。なぜパピールなのか。それは彼女の登場時から、彼女について考察していることがあったから。
ジュゼとパピールってなんか似てませんか? ギザ歯と目元のペイントは然り、ヴィランからプレイアブルへの変移であったり。
ジュゼはものを破壊するという性質に特化するよう物語を調整されて作られた兵器。
パピールは舞台に必要とされるため配置されることを定められ生まれた敵役。
もしかすると、ジュゼとパピールはどちらかがオリジナル、どちらかがレプリカなのかもしれない。あるいは、ジュゼもパピールもレプリカで、オリジナルとなるヴィランが存在するか……。
姿や思考が似てるのは、似せて作られたからと考えれば割としっくりきてしまう。コッペリアは似ないように作った結果ジュゼとは離れた風になっているのも含めて、オリジナルに意図的に寄せていったのかもしれないという疑念が湧いてくる。
もし疑念通りだったとして、問題はどちらがオリジナルなのかだけれど。
ジュゼもパピールも悲しいことに「彼女にはレプリカらしい要素が無い!だからオリジナル!」とは言えない。レプリカらしい要素があるので……。
まずジュゼの場合。前述のようにジュゼは生まれから、著者カルロの恣意的な調整を多分に受けてる。そしてカルロは前述のように人の心とかないんで、ヴィランに対抗するための兵器として、ヴィラン(パピール)を真似た性質の人形を作りました、こいつらを戦わせます、などという非人道的なことをしても違和感はない。
パピールの場合。パピールは今のところマスターという存在が見当たらないので、闇の軍勢というシステム的なものから生まれ落ちたのではと推測。敵役を調整した結果、禁書指定されていたジュゼのデータを参考にしたとしても違和感はない。
姿や出自が似てるから、もしかすると関係があるのかと考察しただけであり、もしかしたら他人の空似かもしれない。
設定資料集なりでパピールの出自が深掘りされたら改めて考察してみたい。
考察を書いてて思ったけど、自分はカルロをまるで信用してないことがわかった。やってることがジュゼを虐めるために生み出して、上手くいかなかったから上書きで抹消予定、というものだからな。設定資料集には『カルロに逆上したジュゼが……』と書かれてるけど、普通に真っ当な怒りでは。
長いこと使ってジュゼには愛着が湧いてるし、その分カルロは信用できない存在になってる。
ジュゼの魅力、良さ、かわいさ、すばらしさについて。
ジュゼはその成長性の高さから、相棒か、ギリギリまで親近感を持っても娘のような感覚で見てる。
かわいいはかわいいけど、愛玩動物的かわいさのような。
1番好きなジュゼはドラマCDのやりとりで、火遠理に対して年齢マウントを取るジュゼ。樹齢4桁の樫の木が原材料らしく、口癖のように年寄り風を吹かす火遠理に「ボクの方がおねーさんなんだよ?」とドヤ顔(推測)で返すジュゼ。かわいい。
子供が背伸びして大人ぶる姿、微笑ましくていいよね。
ジュゼの魅力は沢山ある。
普段の狂気じみたハイテンションの裏にある、寂しさや孤独感が見え隠れするところがいい。強がりをしているところ。
WSボイスの「友達呼んで、助けて貰えば? 全部まとめて……ブッ壊してあげるから」がそれを見事に表していて良い。自分には友達がいない(必要ないと考える)けど、友達を呼ぶと強くなるという考えも持ち合わせてるし、その上で孤高の自分の方が強いんだと証明してみせる、壊して当然とまるで自己暗示のように言い放つさまが、ジュゼの本質にあるあどけない危うさを感じられて庇護欲に駆られる。
その他、スキルOL2ボイスはどれも声色が低い。ジュゼの核心はハイテンションではなく、生い立ちからくる仄暗い敵意、殺意なんだと推察できる。そこからもジュゼが抱える寂しさが窺える。
また、ジュゼは人形こそが完成形で、人間はできそこないと考えてる言葉が出てくるが、半分は孤高でいるための強がりもあるんだと思う。
それでもヴィランからプレイアブルへの変移は、そういった思考から変わりつつある証なのだと思う。
結構当たりが強かったりするが、不器用なコミュニケーションや価値観の違いに揉まれつつも、ジュゼなりに仲間として歩み寄ろうとする姿勢を頑張って取っているのがとても良い。尊い……。
今後ドラマCDでパピールに対してお姉さんぶってズレたお節介を焼きパピールに嫌がられて喧嘩になり火遠理に相談してアドバイスをもらいもう一度歩み寄ってちょっと打ち解けて友達になるジュゼとパピールが見たい。
最終的に、いつもハイテンションで向こう見ずだけどいざという時は頼りになる姉と、危なっかしい姉に手間がかかってうんざりしているようで内心信頼してて本当に困った時は甘えてしまう妹の姉妹のような関係性に発展してほしい。ジュゼパピください。
ついでにジュゼは困ったことがあったらとりあえずなんでも火遠理に訊きに行ってほしい。その上で何かあるとその都度お姉さんマウントをとって火遠理を困らせてほしい。
『ジュゼ』という『狂気キャラ』についても解説しておきたい。
ジュゼは狂気キャラですか?という問いに対して、ジュゼを見かけたことのあるプレイヤーは全員イエスと答えると思う。チャットだけでもう狂気感が溢れている。
こんな前置きをすると「ジュゼは狂気キャラではないと言いたいのか?」と思われるかもしれないが、まず確かに狂気キャラではあると思う。殺す=壊れるという表現のもと、対峙する相手をハイテンションでとにかく壊したがる性格は狂気に身を置いていると言って間違いはない。
ただ、ジュゼはただ暴れ回るテンプレ狂気キャラにはとどまらず、突然のトーンダウンも兼ね備えている。聞きなじみのあるもので言うと回避の「ビューン!」「こっちだよ!」「当ててみなよ!」「触るな」とか。「触るな(マジトーン)」。
その他、いわゆる「残念」チャットなのであまり気持ちのいいものではなく、聞き覚えはないだろうが「キャハハハ!……ウソでしょ?」という、いつもの高笑いから急にドスを効かせるチャットも存在する。
そして、このトーンダウンした方の意識も基本的には変わりなく、相手の破壊を試みている。要するにアッパー狂気の「ぶっ壊してあげる!!」とダウナー狂気の「ぶっ壊してあげる……」の両方の性質を持っているのがジュゼの狂気キャラとしての本当のコンセプトであるといえる。
ダウナー狂気系がOL2のスキルボイスとして統一されている点を見れば、その配分バランスも予想がつく。表面上はアッパー狂気、本心に近づくとダウナー狂気、という振り分けになっているのだろう。もっとかみ砕けば、ジュゼのマジトーンはジュゼがマジギレしてる時に顔を出すと思えばいい。
こういったリバーシブルの狂気は、こと戦闘において面白いキャラ立てをもたらすと思っている。
ただのアッパー狂気キャラはおしなべて、戦況や味方陣営のことなど考えずにただ有り余る力を振り回す傾向にある。しかしジュゼは狂気キャラながら本心は実に冷静であり、一見単純に暴れ回っているように見えて戦況を悪化させることは起こしづらい、だろう。NPCジュゼが暴れる描写がないから推測に過ぎないけど、少なくともジュゼの生みの親たるゼペット博士、及びカルロは、戦闘を有利にできる兵器を欲しがっていたし、制御不能な殺戮マシーンを作るつもりは毛頭無かっただろう。なぜなら、本設定にあたるバックストーリーでは、調整ミスにより制御不能になったジュゼを削除するつもりだったんだし。
とどのつまり、今のジュゼは冷静な判断能力を備えた戦闘のプロということになる。
ちなみに、表面的にアッパー狂気、本心はダウナー狂気というのはジュゼにしか見られない性質というわけではなく、狂気キャラの1ジャンルとしてはまあまあよく見かけるものである。
あえてわかりやすくレッテル貼りすると、敵サイドのサイコ司令官にそういうタイプが多い。具体例を出すと、ゴールデンカムイの鶴見篤四郎中尉はリバーシブル狂気キャラの実にいい例かと。
ただし、ジュゼについては以上の狂気キャラ設定とプレイアブルキャストであるという点が、プレイするうえで心地のいいシンクロニシティを生み出しており、さらにジュゼというキャラクターの魅力を引き出しているように感じられる。
心地のいいシンクロニシティとは一体何のことか。
ゲーム中、ジュゼ以外からのプレイヤーは、一見するとリッパー連打という単調な動きで適当に暴れているように見えるだろう。
しかしながら、近接技のリッパーで暴れるためには、冷静に盤面の状況を整理、判断し、きちんと考えて動かねばならない。
苛烈な動きと冷静な思考の両立が求められている。
もちろんこれはジュゼに限ったことではなく『ペンを走らせたりスキルフリックなどの動きはもう手癖で行い、頭ではどうすれば有利になるか考えている』などということは、熟練者ならほぼ全員が自分のキャストで行っているスキルでもある。
ジュゼにおいては先述の通り、性質的に戦闘のプロ感が出ているため、自分がより上達するたびに動きがますますジュゼの性質を表現するに違和感なく仕上がっていく心地よさがある。つまり、プレイヤーである自分が上手くなればなるほどジュゼが生き生きとして見えてくるのだ。
たとえばミクサの場合、上手くなればなるほど怖い幼女感が出てしまい(それはそれでアリだが)なんだか『幼き火の魔女ミクサ』からはだんだん離れていってしまうように感じる。ジュゼも単なるアッパー系キャラだったのなら、動きが的確で機敏になるほど狂気キャラらしさからは離れていき、違和感が生まれたかもしれない。
アッパー系、ダウナー系の両立であったからこそ、ひと味違う特性のジュゼが生まれ、戦闘に強いことへの説得力がついたように感じている。
以上、狂気キャラとしてのジュゼの考察でした。
ジュゼのことをどう思って、この怪文書を書いているかについても説明します。
ジュゼはかわいいし1番好きだけど、実のところ恋愛感情は特にない。娘のような感覚で見てるので『好き』が行き過ぎて家族愛になっているのかもしれない。
たとえば変幻の栞でかわいい服、かっこいい服をもちろん望んでるんだけど、ほしいのはジュゼに似合うジュゼが好きな服であって、自分が着てほしい服ではないというか。欲望をぶつける対象にはならないというか。
ジュゼに恋愛感情を抱かない理由として思いつくものが主に3つある。
まず、ジュゼが設定上、人形兵器であること。人の形をしてはいるが細部の造りはやはり無機物で、戦うために作られたジュゼは生殖機能を有さないであろうと容易に想像できてしまう。
そういう第一印象を持った上でジュゼに触れているので、それで恋愛対象から外れたのかもしれない。
いわゆる、幼なじみに告白したら「○○はきょうだいみたいに思ってたから、付き合うとかは考えたことなくて……」と振られるやつみたいな。
次に、ジュゼの性格とそこから来る特性が、恋愛感情から遠ざけること。
ここで言う性格とは、とてもざっくり言うと、無知ロリキャラ。そして特性とは、ジュゼは現在、世界の色々な知識や友達との付き合い方を学習している段階だということ。自分はそういう相手に対しては、変な知識を入れずにのびのびとした情操教育を優先してあげてほしいと思っちゃう。
ましてジュゼは、偏った知識(戦闘、破壊)を植えられて歪んだ悲しい過去があるので「自分と恋愛とかはいいから!もっといろんなことを学んで!幸せになって!」という気持ちになってしまう。
最後に、これはかなり特殊なパターンだけど、ジュゼのことを考察しすぎたから。
前述の通り、このゲームはストーリーの深掘りはほとんどされないため、自分の中のジュゼ像は自力で考察を重ねたものが5割をゆうに超えている。
たとえば前述した『狂気の裏にある孤独感』『リバーシブル狂気が生み出すシンクロニシティ』など、ジュゼの人物像が深みを増す設定がさもあるかのように言ったけど、これは捏造の二次創作です。
正確に言えば、公式の断片的な情報から推測できる予想であり、『おおむね合ってるだろうが断定は出来ない』設定となる。
とまあ、そんなことをひたすら繰り返した結果、おこがましいことこの上ないのだが、もはやジュゼは自作キャラのような感覚に陥っている。
本当にオリキャラだと思ってるわけではなく、無意識下でそう感じてる自分がいるというか。他者の「ジュゼ好き!」という言葉を見かけたら「自分も好き!」より「好きな人がいてうれしい!」が先に来ちゃうというか。
そうなってしまうと、ますますジュゼが娘のように見えてしまい、恋愛感情から離れていってしまったのかもしれない。
要するに、ジュゼへの愛着が湧き過ぎたあまり、愛娘のようにたくさん学んでたくさん幸せになってほしいという感情を拗らせてしまったのだと思う。普通の親は娘に欲情しないようなもので、ジュゼを恋愛対象として見ることはできなくなっている。
なのでもし今自分が、ジュゼに告白され付き合うよう迫られたとして、今は全くそういう気持ちになれないから、拗らせを解消するために4年待ってくれとか返事しそう。
それと声を大にして言っておきたいが、ジュゼに恋愛感情を抱くことがおかしいことだとは全く考えてはいない。えっちな目で見ることも、全然好きにしていいと思ってる。生体パーツ換装とか、ギザ歯のお口でとか、大変結構なことだと思ってる。
最初にジュゼの要素が好みになったと言った通り、自分はギザ歯キャラが大好きだし、砂塚あきらと付き合いたいし、ツインターボとはウマ娘とトレーナー以上になりたいし、蘭丸ちゃんにもベタベタに慕ってほしい。
これは感覚的には、猫(ジュゼ)を飼っていて溺愛してる人がだからといって猫に欲情はしないけど、猫耳キャラ(ジュゼ要素持ち)はドツボでときめきやすい、みたいなものかと。
ただ単にジュゼだけが、ぶっ飛んだ方向に拗らせているだけである。そういった意味では、変態の純度はジュゼを性的に見る人より娘として見てる自分の方が頭抜けているかもしれない。
だからどうぞ気後れせずに、ジュゼと恋愛妄想を存分になさってください。
その際は、どこからか義理の息子に向けられるような視線を感じても気にしないでくださいね。
以上、自分がジュゼに向ける感情の説明でした。
ワンダーランドウォーズというゲームはあくまでバトルが本題である。
ジュゼのバトル性能についても、少しながら触れておきたい。
先に前置きしておくとジュゼの攻略記事ではありません。断片的な解説記事にはなりますが、強くなりたいなら別の記事を過去に作ってるのでそちらを参考にしてください。
これは狙ってかどうかはわからないけど、生い立ち的に成長性が高いキャストであるジュゼのバトル性能もまた「成長して強くなる」という性質が大きく出ていて楽しいところ。
ジュゼ使いには共通認識だけど、ジュゼは波の荒いキャストである。型にハマれば強いものの、扱いづらさからそもそも型にハメるのが難しい。それは逆に言えば伸びしろがあるということなので、ジュゼは、使う自分が強くなったことを人一倍実感しやすいキャストだと思ってる。これはゲームのモチベーションにも直結する大事な要素。
そういう意味で初心者におすすめしたいところだけど、初心者にすすめるには波が荒すぎる。経験が浅いうちはほぼ全試合、何もできずに腐ってしまう。ジュゼの上方修正をたびたび望んできたけど、自分の望む上方修正は基本的に、初心者がジュゼで遊びやすくなるように波の下振れを抑えてほしいというものだった。具体的には、ゲージを溜めやすくするとか、HP増やして死ににくくするとか。
使って成長できるキャストは是非使ってほしいけど、成長系はハードルが高いジレンマ。ジュゼの外観や性格も主人公タイプとは程遠いし、ゆえに不人気だったんだろうと思う。使えば使うほど楽しくなるキャストなのは間違いないんだけどなあ。
使うと楽しいと言っても、それはそれとして使うと疲れるキャストでもある。
・ステキャンで手元が忙しい
・デス=戦犯レベルなので、不用意に死なないよう神経を尖らせる
・射程と強化時間が短いので、攻める時にさらに集中力を高める
この辺が原因だとは思う。ジュゼで全国2セット以上の連戦はラピスなってからやってない気がする。しんどいから。
ステキャンはバグ挙動なのか仕様なのか問題、自分の中では決着がついてないけど運営はどう考えてるんだろう。
回避硬直を減らしたらSSを早く撃てるようになる、まではわかる。
回避硬直を減らしたらSSを早く撃てるようになるので、キャストをタッチするとSSの構えを取る仕様とSS構えから回避を出せる仕様をミックスして回避を連続で出せるようにする、は本当に仕様と呼んでいいのか。バグ挙動なんじゃないか?キャストに応じて有効時間が違うのもバグ挙動の疑いに拍車をかける。
どちらにせよもうちょっと取っ付きやすい操作方法にしてほしいと今でも思ってる。自分は通常回避でもジュゼをタッチするくらい染みついてるから別にいいんだけど、初心者お断りすぎる。
ちなみに通常回避の時にステキャンと同じタイミングでタッチしてもキャストはSSを構えないから、特に弊害はない。のでこの癖は矯正せずに放置してる。
ステキャンが回避ボタン連打だけで出るようになったら、プレイヤーも増えたり意地でもスパスラ型にする層が減ったりしたんだろうか。
あとスパスラ型については、リッパー型より勝つのがずっと難しいと思ってる。
リッパーはキャストキルだけでなく兵処理、巨人処理、ステキャンによる高速レーン移動や逃げ、牽制や足止めなど、ジャム併用による前線維持もあって多少難しいだけで相当に万能なスキルだから。
スパスラならリッパーではできなかったキャストのキルができます!と言われても、それで他には?と返されたら閉口するしかないでしょ。リッパーを入れた上でならまだわかるけどさ。
拠点破壊でチームゲージを相手より減らして勝ちに行くゲームなので、キャストキルを特化してもなあ…と思うし、ここだけの話リッパー抜いてる人はそういったデメリットに気付いてないでしょう。デメリットを把握した上で抜いて、立ち回りを調整する人がいるのか疑わしい。マリヴァ相方でリッパー抜いてる場合と違うよ。
とはいえ、スパスラには可能性があるのも事実ではある。1番大きいのは全国ランダムマッチにおいて、サポーターの相性幅を広げられること。エピーヌとかお互いにハズレ相方だと思ってたところがあるし。相手にメタアイテムの選択肢を迫ることもできる。
ただまあ、スパスラは修正不足感がなあ。ハートの有無で効果強制変更とか、MP消費なしハート必ず消費とか、使用感を見ればリッパーよりよっぽどハートを回しにくくて尖ってると思うんだよな。
修正するにせよしないにせよ、キルを取るためだけの立ち回りから、勝つための立ち回りを開発して普及していけば、ある程度の市民権は得られると思うかな。
ただ現状は立ち回りの研究不足が否めない。キルを取って遊びたいだけの層はスパスラムーブの開発という奥深いところまでは追わず、勝ちたい層は既に高ランクなので勝率を求め開発より安定のリッパーを選ぶという。スパスラで勝ちたいから立ち回りを研究する層、そろそろ出てきてもいい頃だけどな。自分はやらんから期待はするな。
ジュゼの魅力はキャラクター性にとどまらず、バトル面でも中毒性の高い要素がある。ジュゼを使って得られる爽快感は他キャストではそう味わえない。
ジュゼは『前半我慢し後半暴れるを交互に繰り返すキャスト』ではない。大暴れしながらも冷静にゲージ管理をすることで一度かかったエンジンを最後まで維持できるようになる『一度我慢し、うまくやれば最後まで暴れ続けるキャスト』である。
それもあって、暴れられるかは自分の実力に大きく左右されるので、誰が使っても強いキャストとはまた違った楽しみがある。
さっきも言った「型にハマれば強い」というのは、相手が人であることを考えると本当に楽しめる。漫画に時々ある、作中でも最強ランクのキャラがネームドを順番に瞬殺するシーンを実演してる気分になる。
そもそものゲームの特性として、格ゲーでもなんでも対人ゲームは一般的に、キャラごとの性能の強弱差は大きく開かないようになってるので、実力に圧倒的大差がない限り、あんまり一方的な蹂躙とかは起こらない。
けどMOBAはキャラ性能に限らず、盤面のあらゆる要素(盾役の兵士がいるか、味方と協力できているか、とか)が差をつける要因になってくるので、かなり万能なリッパーで要素ひとつひとつに有利を積み立てて、結果一方的にぶちのめす状況を作っていける。
反撃、逃走の手を封じられた相手(中身人間)を倒す爽快感は、実力での競り合いによる勝利とはまた違って、えも言われぬと評するしかない。
ジュゼについて、今後望むこと。
ジュゼは今のままで十分魅力があるのは間違いないけど、全体的にストーリーの進展性や関係性の更新がないのがもったいないとも思う。ゲーム内の時間軸を進めて、ジュゼの別側面や成長した姿も見てみたい。
照れジュゼがほしい。最初のうちは「かわいい!」「好き!」という言葉の意味があんまりわからず軽いノリで返してたけど、何かを境に「ちょ……っと、そういうこと言わないで……」って顔を覆ってほしい。それだけじゃなく、あったかい気持ちを育んだ結果生まれた好意を表現する時の照れジュゼもほしい。バレンタインのボイスで「チョコほしいの? ふ、ふーん。じゃ、あげ……あ、あげ……やっぱあーげない!」みたいな照れジュゼバージョンがほしい。
※:今のバレンタインボイスはジュゼ初登場時から実装されている「チョコなんてほしいの? ふーん。じゃ、あーげ……ない!キャハハハ!」というもの。後に好意チャットが実装され「なに、このあったかい気持ち……。案外悪くない、かも……」と成長性を見せてくれる。成長後のバレンタインボイスほしいよ。
甘えジュゼがほしい。孤高の生き様はどこへやら、猫撫で声でおねだりしたらある程度要望が通ることを学習してほしい。「ねーえ、ボク、○○がほしいんだけどなー?」とか言ってみてほしい。それだけじゃなく、ジュゼがちょっと落ち込むようなことがあったときはそばに来て、何を話すでもなくちょこんと座ってみてほしい。どうした?と訊いても「……別に」くらいのそっけない返事ながら、腕が触れるくらいの距離で離れないでじっとしてほしい。
相手は別に誰でもいい。マグスとかちょうどいいんじゃないかな。甘えジュゼがほしい。
非戦闘用パーツジュゼがほしい。ジュゼの赤く大きな爪は、設定資料集いわく高周波振動により超高温だから赤くなっているそうで、鉄も切れるし刃先じゃなくても大火傷だしいくらなんでも危なすぎる。ちなみに足も、ピンヒール超えてドリルヒールなあのブーツが身体の部品なので、公式二次創作のメイドジュゼのように、普通の手足をしたパーツを用意して平穏な日常を過ごしてるジュゼを見せてほしい。
コッペリアにウザ絡みされジュゼがほしい。人間になりたいコッペリアは、同じく人形体なのに、なにやら心がありそうな気配があるジュゼに猛烈な興味を抱くと思う。ジュゼは別に人間になりたいと思ってないし、基本的には馴れ合いができないので徹底的に馬が合わなさそう。コッペリアもコッペリアで気を遣うとか距離を置くとかできなさそうだし、むしろ逆にいつでもどこでもつきまとって「ジュゼさんには愛が足りません!もっと愛を、ラブ・パワーを一緒に学びましょう!」「ああぁもー!!うっざー!!」てなりそうだしそれが見たい。コッペジュゼがほしい。
ジュゼは使うのも設定を見るのも考えるのもワンダーランドウォーズ界で随一の沼なのでおすすめです。
まずは対戦で使ってみてください。その際はぜひ、最低でもCR10まで続けてジュゼというキャスト独自の伸びしろの多さを感じ取ってもらいたいです。そして1年続けて立派なジュゼ使いに成長してください。
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追記(カミングアウト)ふたつ。
ドラマCDの件で懺悔します。
実は、ドラマCD発売時に予約をしてアニメイトで購入したのですが、購入後1度聴いたきりで紛失し、以後聴けてません。過去の記事で「ドラマCDの内容に触れるので詳細は割愛……」などのたまったことがありますが、反芻して聴き返せないだけでした。
内容は設定資料集に書かれてあったものとほぼ同等と記憶してますが、改めて聴き直したくなったので買い直しました。まだ売ってて良かったよ。
もし新たな発見があればお知らせします。
カミングアウトふたつめ。
ドン引きせずに冷静にこの記事を読めた人がもしいるのなら、ある違和感に気づいたかもしれない。
ジュゼのビジュアルについて言及する文章が非常に少ないと。
ジュゼ使いとして活動してるので中々言い出せなかったけど、ぶっちゃけジュゼのビジュアルはそれほど好みではない。
自分がジュゼのビジュアルで好きなところは、まずはギザ歯にキリッとした釣り目と妖しさを秘めて光る瞳、138cmという小柄な身長と3Dモデル班の性癖を感じたわき腹から胸にかけての絶妙なくぼみ、あとはだぼっとしたかぼちゃ型のズボンくらい。
特徴的な目のペイントはできれば無い方がかわいいと思う。金髪は、前髪はまあいいんだけど後ろ髪の外はねがツボから外れてしまう。ちなみにスケットダンスのヒメコみたいだな、と思ってて、ヒメコの髪型も過去編のポニテの方が好き。
あと、人形ならではの血色という概念がない暗めの肌もツボから外れてしまう。ジュゼ実装の次はドロシィ実装だったんだけど、あたたかそうな肌色してていいな……と思ったことを今でも覚えてる。
手と足の無機質感、人らしくない形もツボからは外れてしまう。
それと去年自分でも驚いたんだけど、3年以上ジュゼの顔を誤解していたことに気が付いた。ジュゼにはイラストでも3Dモデルでも眉毛がないのだが、去年まで細くて短い眉があるとずっと思い込んでいた。ちゃんと顔を見てなかったんだな、と焦ったものである。
自分の外見上のツボは、とりあえず「やわらかくてあたたかみのあるやつ」で、ここだけはジュゼ使いになった後も、どうにもチューニングできなかった。
というわけで、ジュゼらしい外見の話をすると、まあまあの確率で熱く語れない地雷に当たってしまう。なのであえて自分からは外見について語ってこなかったフシがある。
ジュゼを恋愛対象として見ていない理由のひとつに「やわらかくてあたたかみがないから」も混ざっているとは思う。
ついでに追記すると、ジュゼの声優水瀬いのりについても事前知識はほぼ皆無で、ああ確かリゼロのレムの人でなんかすごい人気のある……声聞いた記憶ないけど、くらいの知識量だった。
そのため、第一印象は本当にほぼ無であり、次に実装されたのがたまたまジュゼだった、それ以上でも以下でもないというのがジュゼ使いになった経緯の事実である。
そして、なぜこんなことをカミングアウトしたかというと、今このタイミングが1番適切だと思ったから。
このタイミングでなら「この記事の熱量を見てください。容姿がツボではなくてもキャラ愛がある証拠です」と言えるから。
以上をもって、まだ語り足りない気がしますがジュゼ語りは一旦終了とします。目標としていた文字数(15000文字)も近づいてきてしまったので。
自分には画力や表現力はなく、こういった解析や考察の発露でしか推しキャストへの熱意をアウトプットできません。でも、この記事から熱意を汲み取ってくれる方がいるのなら、それでもう結構なことだと思います。
前置きに書いた怪文書の基準ですが「おそろしく長くて不気味なのに言葉がスルスルと脳内に侵入してきて感情を揺さぶられる文章」だと思っています。長くて不気味、だけでも感じてもらえたのなら計画通りですけどね。
あとは、他のキャストで似たようなことをする人が現れること、期待しています。怪文書あげたので怪文書ください。
それでは、ありがとうございました。ジュゼ使い増えろ。
共感しかない…個人的なジュゼに対する感情が多少違うのは当然とはいえ、同じくジュゼを愛するものとして、拡散したくなるくらいには共感しました。
ドラマCD聞けてないのが、非常に悔しい…