今日は入国出来なかったので、ちょっくらキャスト達の親、テイルマスターに焦点を当ててみました。というのも、wlwに正式に出てくるテイルマスター達、つまり四創聖とアナスン以外に作られたキャストって、ジュゼ(とコッペリア)だけじゃね?と思ったので、調べてみたかったんです。
というわけで、まずは四創聖の紹介からしましょうか。
1,マメール・ロワ
皆さんご存知、ワンダー部の顧問にして、我々がよく訪れる異界の図書館「Wonderland」を統べる司書。通称マメちゃん。舞踏会の主催者でもあり、この「Wonderland」に他の四創聖を招き、闇との戦争に備えた模擬戦、「Wonderland Wars」そのものを提案した張本人でもあります。
彼女の名前の由来は、元々は英語の童謡群をまとめたフランス語の本。昔ばなし、と題されたそれのサブタイトルが「contes de ma mère l'oye」。これを英語に直訳すると、「Mother Goose's Story(ガチョウ母さんのお話)」…つまるところ、マメールロワを日本語に直訳すれば、ガチョウ母さん、ですね…子どもたちに伝承を聞かせる存在、と言った所でしょうか。以後、伝承される英語の童謡を集めたものに対し、「Mother goose」を入れるよう慣習が出来た、と言われています。
なので、このマメちゃんはその童謡群の作者、というわけです。ティンクとベル(妖精)を従えているのはそのためでしょう。
妨害を司るのは、伝承にどうしても付きまとう、誰が作者か分からない、様々なレパートリーがあるがどれが原典か分からない、という不確定性からでしょうか。
2,ヴィルヘルム・ヴァルト
協奏闘技場の主催者にして、厳格なる研究者ヴィルヘルム・ヴァルト。通称ヴィルおじ。
彼の元になる人物はグリム童話の作者である、ヴィルヘルムとヤーコブのグリム兄弟。グリム童話が童話きっての残虐性を持つ、と言われることから、攻撃を司ります。
3,シェハラザード・アリー
占星遊戯祭の主催者にして、かつて有名な占星師であった過去を持つシェハラザード・アリー。通称…なんだろう?シェハラザード様、という呼び方が多いですかね。多分、四創聖の中で最もコアファンが多いのでは…?介入せず、ただキャストを見守るその様はまるで母親のよう。
彼女の基になったのは、千夜一夜物語、アラビアン・ナイトとも呼ばれるこの作品内において、国王の為に毎晩1つづつ寝物語をする女性、シェヘラザード。千夜一夜物語は当時の流通網、シルクロードや、オアシスロードによってもたらされた各国の伝承が入り交じり、更には当初300弱しか無かった物語が、翻訳を機に本当に1001まで増やされていった、という特殊なもの。よって司るのは、移動の力。広く物語が普及し、また同時に広くから物語が集まるように、というシェヘラザードの王を思う気持ちの現れによるのでしょう。
4,宿禰
ver4になってやっと現れた最後の四創聖、宿禰。その姿はまるで日本古来の語り部のよう。
彼の名の由来は、日本古来の称号。非常に高い位を指すもので、その子孫は物部氏、蘇我氏などと言われています。現在、その称号に課せられた職務などはよくわかってないようですが、彼のモデルは間違いなく語り部です。古来の伝承を次の代へと伝えていく、その性質はマザーグースと変わらないでしょう。しかしこちらは、伝承を語り継ぎ、保存する、ということから回復の力を司るのでしょうか。
訂正:東洋の伝承に残酷な物語が多いことから、その傷を癒すべく、回復の力を司るらしい。
以上四創聖です。そして、忘れてはならないのがもう1人。
5,クリスチャン・アナスン
ごめんなさい…アナスンだけ全身絵が見つかりませんでした…
四創聖と同等の力を持ちながら、「Wonderland」内にアトリエを構え、アーティストとしての創作に勤しむ中性的な
男性。
彼の基になったのは、グリム童話と同等の扱いを受けることの多い、アンデルセン童話、その作者である、ハンス・クリスチャン・アンデルセン。
おそらく、日本も含め最も知られている童話達はだいたいアンデルセン童話であったりする。
人間の様々な本性を、様々なストーリーで見事に描写していくその様から、自由なアーティスト、という役柄になったのでしょうか。
以上5人がwlwにおいてしっかりと存在が確認出来ているテイルマスター達ですね。
で、ここからが問題なんですが、彼ら、彼女らは、そのモデルとなった人物、あるいは役割に応じたキャストを創出したことになっています。
したがって、
マメール:イギリス、ケルト発祥の伝承群
ヴィルヘルム:グリム童話
シェハラザード:千夜一夜物語に収録されている伝承群
宿禰:東洋の伝承群
アナスン:アンデルセン童話
なので…あれ…?ドロシィは?アリスは...?
はい。
僕の勘違いでしたっ!!
いやぁ…うん…ごめんなさい…
だってさ…ドロシィとか、作り出したテイルマスターの名前書いてなかったじゃん?そのくせジュゼは「カルロ(ピノッキオの作者)」って思いっきり書いてたじゃん?じゃあ、もしかして、ほかのキャストは強引に四創聖が作ったことにされてるのかな。とか思うじゃん…?←オイ
というわけで、総合的に考えると、少なくとも作者がはっきりしているキャストに対してはその作者(と同名のテイルマスター)が作ったことになってる…っぽいですね…
ちなみに、僕が認識している彼らの作り出した主なキャストは…
ヴィルヘルム:アシェンプテル、シュネーヴィッツェン、スカーレットなど
シェハラザード:ジーン、マリク
宿禰:吉備津彦、遮那など
先代宿禰:妲己、玉藻など
アナスン:ミクサ、シレネッタ、錫の新兵など
マメールは…よくわかんないですね…多分、ロビンなんかはマメールが作り出した事になってる…のかな?
訂正:設定資料集にて、創作したキャストは居ないことになっているらしい。
また、ソウルにも彼らの作品は散りばめられてますので、興味の有る方はぜひ少しで良いので注目してみて下さい。
シンデレラは…
シャルル・ペロー❨フランス❩:サンドリヨン
↑どっかの島国❨最近『大運動会1部』が終わった❩で
お馴染みのシンデレラ❨かぼちゃの馬車、ガラスの靴❩
グリム兄弟:アシェンプテル
↑残虐
だったと思うけど…(笑)
…あれ?でしたっけ…?
アシェンプテルがグリム童話なのは知ってましたけど…サンドリヨンだと違うんですかね…?確証持てない…確証持てないなら、直しておきますか…
慎太郎さん、ありがとうございます。
ネタバレになるのは抵抗がありましたが、設定資料集によればマメールは特に誰もいないようです。
「真夜中の戦姫」サンドリヨン
モチーフ作品
"シンデレラ"より、シンデレラ(仏:Cendrillon)
「真夜中の戦姫」アシェンプテル
モチーフ作品
"シンデレラ"より、シンデレラ(独:Aschenputtel)
リッキーさんありがとうございます。設定資料集がちょうど手元に無かったので、助かります。
早速直しておきますね。
慎太郎さん…結局、サンドリヨンはどうなんでしょうね…?
グリム童話にはアシェンプテルとして載ってて…
あ、でも確か、キャストとしてのこの2人はとてもよく似た全くの別人…なんでしたっけ。だとすると創作者が違っても不思議じゃない…んですかね?
宿禰が回復を司るのは日本の物語に悲劇的な結末が多くてそれを癒すためだったはず
アシェンプテル:グリム童話=残酷を好む
↑作者が違う↓
サンドリヨン:ペロー童話=魔法使いを好む
アシェンプテル=姉は金の靴に足を入れるために
『足指』と『かかと』を切り落とす
❨が、バレる❩
サンドリヨン:『かぼちゃの馬車』『ガラスの靴』
❨どっかの島国でお馴染みのヤツ❩
↑大運動会1部が最近終わった島国
『かぼちゃの馬車』『ガラスの靴』は
ペローのオリジナル
↑グリム版には出てきません
慎太郎さん、度々ありがとうございます…m(_ _)m
となると、確実にサンドリヨンはヴィルヘルムじゃないっすねぇ…
ご存じかもですが、原典考察に定評のあるキャストさんのツイッターアカウントがこちら→@manabuAschesama
…名前、なんとお呼びしたら…とにかくありがとうございます。早速フォローさせて頂きました。
かなり読み応えのある内容でした。特に四創聖の元になる人物、作品、時代背景から連想される内容がマスタースキルの効果とリンクしているというお話は面白かったです。せっかくファンタジーなゲームをやっているのだから設定を掘り下げるのは醍醐味ですね。
確かに私の名前分かりにくいな…775でもなんでも呼びやすいものでご自由にお呼びください。
(あ、私じゃなくて童話アシェさんのことだったら恥ずかしい(/-\*))