昨日は七夕で、ある人から、「星に願いを」なんて言われたけど…
この曲、僕にとってはちょっと思い入れのある曲で。
みんなは、この曲の出典がどこか、知っているだろうか?今やもう、ほとんど童謡と化してきているけれど、元々はディズニー映画、「ピノッキオ」の挿入歌として使われたもの。
まだ、ただの人形だったピノキオが、星を眺めながら、ああ、人間になれたら、なんて考えて、天使、だったっけ?それが、ピノキオに心と、自由に動く力を与える、そんなシーンのもの。
だから僕は、これを聞くと、ジュゼを思い出す。彼女も最初はきっと、ゼペット博士の期待通り、人間のような、最高傑作の人形としての未来を望んでいたはず。そうすれば、博士が褒めてくれるから。「お前は最高の娘だ」って言ってくれるから。
でも、それはもう叶わない。ジュゼの「代わり」が出来てしまったから。ううん。ジュゼを超える人形が出来てしまった。そして、ジュゼは、博士を殺してしまったから。
だから、きっと。こんなことを勝手に想像するのは、おこがましいんだけど、ジュゼは今、博士との再会と、彼に褒めてもらうこと。それを望んでるんじゃないかな…
死んだ人と再会するなんて、そりゃ、笹1本じゃ足りない。でも、テイルマスターとなら、神筆使いとなら、あるいは。
だから、僕にもっと力を貸してほしい。ジュゼ。君の力を。
君の言う通り、僕が君を操ってるんじゃない。むしろ逆だ。君を使って、上手く勝てた時。その時の僕は、僕じゃない何者かに成り変わっている。僕の力を超えた、何かを成し遂げられている。
だから、どうか、僕を上手く扱ってくれ。いつか僕が、君の望みを叶えてあげられるようになるまで。