初心者向け基礎講座 5時間目

初めに。

この投稿は完全に初心者向けですが、中、上級者の方々にとっても、基礎を見返す機会にでもなったのなら幸いです。

なお、筆者は金筆に上がったばかりですので、間違いや、訂正等ありましたら、コメント欄にてお願い致します。また、リクエスト等も遠慮なく申し付けください。早急に反映していきますので。

さて、前回からだいぶ時間が開いてしまいましたが、前回、4時間目はローザについて解説致しました。(前回はこちら:https://wonder-club.jp/posts/142964)

今回は、前回での予告通り、シャリス、あるいは猫ことシャドウ･アリスについて解説していこうと思います。
正直、一番使い込んでいるファイターなので何かと独断、偏見混じりやすいかとは思いますが、その辺はご容赦願います。

なお、基本的な性能などはwikiを参照していますので、そちらもよろしければご確認ください。
 
⑥ シャドウ･アリス

実装当初はサポーターであったが、使用状況からすぐさまジョブチェンジした異質なファイター。そのため「ファイター初」となった点も有り、少し、他のファイターとは違った動きをする必要がある。
足回りがよいが、回避に難点が有り、射程は長寄りの中。スキルは妨害ばかりで、これらをどう上手く使えるかが、1つこのキャストの運用の上での鍵となる。

SS:手に持った杖を振り下ろし、終点か、障害物に当たると爆風を起こす魔力弾を飛ばす。弾自体はダウン属性で、根本判定あり。射程相当に発生、硬直が重く、威力も低い。敵キャストのダウンを取ったり、DSの威力も低いので、うち漏らした兵士を処理したり、というふうに使う。発生の問題で、キャストに当てようと思ったら相手の行動を先読みするか、硬直に刺すくらいじゃないとまず当たらないのが難点。

DS:杖を持った手を回して魔力を貯め、降って星型の魔力弾を発射する。初速はやや速めだが、しばらくすると弾速が落ちる。また、90度よりキツい角度で曲げると曲げた部分で止まる停滞型。停滞すると弾の周りにキラキラと小さなハートが出る。このキラキラに当たり判定があるかは不明。なお停滞した後の直線、緩やかな曲線で急加速する。描画、射程はサンドリヨンより若干長いくらい。
発生、硬直がとても優秀で、ほぼ連射できるレベル。で、最も重要なのが、「非ダウン攻撃」である事。因みにファイター初。現状非ダウンDS持ちのファイターは、シャドウ･アリスと、タマモしか居ない。
これは、元サポーターとしての性能を受け継いだせいなのだが、これのせいで、対キャストでの立ち回りとして、接近して延々とDSを撃ち続けてキルを取る、なんて戦法も有る。ダウンしないために軽減がかからないのだ。そのせいで素のDS火力が抑え目な為、兵士列一確ビルドを組もうと思うと、まずもってビルドが固定される。自由度を持たせようと思うと、後述するウィークバルーン込一確ビルド、などが存在するが、MP管理が難しい。あるいは、端から一確をレベル6まで諦めるか。また、DSでダウンが取れないため、SSを上手く使わねばならない。このDSの使い方も、シャドウ･アリス運用の上での重要な鍵だろう。

〈スキル〉

･うそなき！………解禁レベル2  妨害
 フリック後、自分から引いた線の先の円形範囲にティーカップを落とし、敵キャスト、兵士、巨人に小ダメージを与え、巨人にはスロウ、敵キャストにはスロウを与え、SS、DS射程を減少させる。効果時間が14秒程と短いが、射程減少は素の半分ほどになり、スロウは一割減程で、かなり強力。決して軽いMPでは無いので、使い時と、使う相手をしっかり見極めて使いたい。

･ウィークバルーン！………解禁レベル2  妨害
 フリック後、自分から引いた線の方向に大兵士一体分くらいの大きさの弾を出し、これが障害物に当たると爆発。直撃した敵に中ダメージ、爆風範囲内の敵に小ダメージを与え、防御力を下げる。弾速は遅いが、爆風範囲は兵士列を覆うほどなので、ある程度狙えば十分キャストにも当たる。が、そこから30秒間の効果時間の中でキャストにダメージを与えないと全く意味が無いため、これもこれで使いどきは気をつけた方がいい。アシストのビルドとして、これを兵士列に当てることで実質的なDS一確を取るビルドが存在するが、メロウのダウナーソング程MP効率が良くないので、しっかりMP管理をする必要がある。
ちなみに、これにミクサのフレイムショットなどが組み合わさると尋常じゃないスピードで巨人の体力が減っていったりするので、そんなところを見ると、シャリスがサポーターであったことをものすごく実感する。

･おにさんこちら！………解禁レベル3  移動
 フリック後直ぐに立ち止まって、テレポート体勢に入り、約1秒後に自分から最も遠い味方キャストの所へワープする。ワープ後、しばらくの間、DS消費MPが軽減される。あまり使い所は多くないが、使えると非常に強力なスキル。なお、豆知識的に知っておくといい事として、キャストがデスした後、しばらくの間、だいたいミニマップにバツ印が出ている間くらいは、その場所にまだキャストがいる判定になる。そのため、自分のレーンは押し切ったけど、反対レーンの味方がデスした場合、その直後にこのスキルを使えば、反対レーンの埋め合わせに即座に行ける。また逆に、味方の帰城に合わせるなどすれば、帰城ボタンより圧倒的に早い帰城になる。など、非常に強力。
しかし、例えば敵拠点に攻撃している味方のところに跳んで自分も城殴りを、というのはあまりオススメしない。このスキルが原因でシャリスの拠点攻撃力はファイター内最低レベルに設定されているためである。とはいえ、ラスト10秒、あの拠点さえ落とせば…!!みたいな状況ならなんの問題も無くして良い。というか、むしろして。

･びっくりさせちゃえ！………解禁レベル4  妨害
 フリック後、自身から引いた線の方向にギフトボックス型の非貫通弾を投げる。敵か、障害物に当たると爆発し、直撃した敵及び爆風範囲内の敵に小ダメージを与え、防御力を大幅に下げ、敵キャスト、巨人にはスロウを与える。なお、直撃させるとダウンだが、爆風だけならよろけなので、爆風を当てるのが望ましい。そうすることで実質的な妨害の効果時間が伸びるためである 。が、MP消費が非常に重いため、当てないと話にならない 。逆に当ててしまえば、キャストによっては話にならないくらい遅くなるキャストもいるので、その状況で強引にでもキルを取り、レーンを制圧していきたい。おそらく、シャリスのスキルの中で最も使い時を考えるべきスキルである。

･シャドウスナッチ！………解禁レベル4  強化
 獲得スキル。フリック後即時発動。DSの弾サイズが拡大し、DSがダウン攻撃になる。効果中、敵に攻撃をヒットさせた数に応じてDSの射程と描画距離が延長され、最大強化までいくと、湯気エフェクトが現れる。敵キャストにDSが当たると、そのキャストのDS射程と描画距離を下げる。うそなき！ほど効果は強くないが、代わりに効果時間が向こうより長く、何度も当てやすい。インファイトをしがちなシャリスにとって、足りない部分を埋めてくれるような、そんな強化スキル。これでダウンが取れるようになるのも大きい。代わりにDSの欄で書いたようなキャストキルの取り方は出来なくなる訳だが、レーン戦がめっぽう強くなる。が、1つ注意なのが、DS火力は一切上がらないということ。あと、それなりにMP消費が重いので、使う場合は帰城後すぐなどが良い。

･おおきくなるね！………解禁レベル5  WS
 試合中一回のみ使用可能。フリック後即時発動。巨大化し、妨害効果を完全に解除し、妨害効果への完全耐性を得て、スピードが上昇し、防御力が上がり、ダウン追い打ちダメージが上がり、歩く、回避で少しジャンプする、以外の行動が一切出来なくなる。MSの発動も不可。対兵士ダメがギリギリ大兵士一確レベルで、対巨人ダメージは効果時間全て使って倒せるくらい、対キャストダメージは低め。キャストにのみダウン属性。巨人処理に使う場合は、先にウィークバルーン！を当てておくとだいぶ楽に処理できる。対キャストダメージも低めでは有るが、ダウン追い打ちが上がっていることから、キャストにもよるが、効果時間いっぱいまで使ってHPの3割程度を削ることが出来る。
1つ注意なのが、効果中はダウンしない、ということから、本来ならダウンすることで軽減されていたダメージを、軽減されずに貰うことになる。例えば、魔神化マリクのSSは、一回で3方向に弾を出すが、通常は、至近距離で撃たれたりしても、最初に当たった弾でダウンした判定になり、残り2発は軽減されるのだが、巨大化中はそれが無い。また、当たり判定がかなり拡大している上、防御力上昇もそれほど高くないので、ロビン･シャーウッドのジャストショット、リトル･アリスのびっくりさせちゃえ！などのいい的になる。そのため、逃げに使うのはオススメしない。兵士処理の速度が尋常じゃないこと。敵キャストのダウンを取り続けられることを考えると、拠点に押し込む、というタイミングでの圧は凄まじいものだろう。

〈現在の主なビルド〉

 現在主流なのは、赤の学徒の本、少年神の火突槍、蛇姫の焼いた鐘楼、レベル6キャスト固有のビルド。これにより、だいたいレベル3、4辺りから兵士列ギリギリ一確が狙える。ソウルは、黄龍か、牛若丸。黄龍ならスピードも盛れる。牛若丸なら、HP回復が多少は付く上、最終的なDS火力はこちらの方が上。また、カイや、アコギ＆帯刀を採用するなら、鐘楼を餅喰らいの袈裟衣＋にするのが一般的。好みで、武蔵坊の大薙刀＋や、白騎士の槍＋、蓬莱の小槌＋などでも良い。薙刀なら、兵士防御力が上がるため前に出やすく、白騎士なら中盤以降射程が伸びるため動きやすくなり、小槌ならレベルアップする毎にしばらく全攻撃力が上がるため、序盤から一時的に一確が狙える。
…正直、カイが有ればかなり色々解決する…スキルに割いているMPが無くなったり、DS火力が足りなくて一確が取れない、と言ったことも無くなる。HPまで盛れるし…
アコギなら、一確は取れるようになるはず。だが、MP補助は袈裟衣＋のみのため、技量が試される。代わりにスピードは速い。
ちなみにこれは筆者が個人的な興味で作ってみたビルドであるが、鐘楼を蓬莱の小槌＋にして、ソウルにサナを採用したビルド。こうすると、レベルアップする毎に一時的に兵士列一確が取れる上、レベル3以降は兵士を倒す度にMPが回復する。さらに、シャリスの弱点のひとつである回避距離の短さまで補ってくれる。ただし、体力が低いのが難点。そのため、前には出づらいが、しっかりレーン戦ができるならこれでもいいと思う。あるいは、MP管理が苦手、と言うならこれを試してみてはどうか。

スキルは、最も多いのは、ウィークバルーン！、おにさんこちら！、シャドウスナッチ！の3つ。しかし、基本的に対面に応じて動き方を変えるため、それに合わせてスキル選択も変える。上の三つのうち最も優先度が低いのはおにさんこちら！。対面が、長射程キャストだったり(メロウ、シュネーヴィッツェンなど)、大器晩成型のファイター(大聖、ミラベルなど)の場合、うそなき！を採用することで、前者なら強引に自分と同じ程度の射程でのレーン戦を押し付けられ、後者なら、序盤は一方的に有利が取れる。
対面がやたらと体力が高いキャスト(フック船長や、温羅など)の場合、あるいは、対面のキャストの描画距離が長すぎる場合(フック船長や、ドルミールなど)は、びっくりさせちゃえ！を採用することで、一発逆転も狙えたりする。というか、そうでもしないと体力を盾に押し切られる。

〈立ち回り〉

基本的にずっと、相手を如何に邪魔しながら、自分のやりたいことをするか、というのが肝になってくる。SSでダウンを取ったり、一気に近づいてDS連射で体力削ったり、というのを頭の片隅に置きつつ、しっかりレーン戦もこなそう。DSの連射性能は目を見張るものがあり、MP効率を度外視すれば、レベル1での全ファイター内最速の兵士処理が出来る。
とはいえ、そんなにMPを使いまくる訳にもいかないので、結局、相手の邪魔をしながら、というのがどうしても必要になってくる。
うそなき！、ウィークバルーン！、びっくりさせちゃえ！の使い時をよく考えよう。
また、前述の通り、シャリスの回避は全キャストの中でも最低レベルの回避距離をしているので、基本「歩き避け」をする必要がある。回避を押さず、ただ歩くだけで攻撃を避ける。こちらの硬直は晒さず、相手の硬直を伺うことにも繋がるため、しっかりできるとそれなりに強力。これもよく考えつつ習得するといい。

はい。今回も一キャスト分だけなんですけど…ちょっと多めになっちゃいましたね…どうも、シャリスには思い入れがあるもので…
それでもここまで付き合ってくださった方々、ありがとうございます。シャリスちゃん、正直難しいです。ファイターの中では比較的素直でありながら、素直な事だけしていても強くない。それを一歩踏み越えるような行動をしなくちゃいけない。ですが、その分楽しいですし、ぜひ使って見て頂けたらなぁ、と思います。

さて、次回、誰にしましょうかね…コッペリアでも行ってみましょうか。
それでは、今回はここで筆を置かせていただきます。ありがとうございました。
皆様に良きワンダーランドライフを。